ピニンファリーナ・ミトス(フェラーリ・ミトスとも、Pininfarina Mythos )は、フェラーリとピニンファリーナが協力して手掛けたコンセプトカーである。
概要
1989年の東京モーターショーで発表された。ミトスはフェラーリのテスサロッサをベースとし、イタリアのデザインハウス、ピニンファリーナがデザインした。当時は蜜月関係にあったフェラーリとピニンファリーナは、量産車だけでなく多くのショーカーやコンセプトカーを世に送り出していた。1984年に発表されたフェラーリ・ピニン以来、5年ぶりにピニンファリーナの名を冠したフェラーリだった。
ミトスとはギリシャ語で神話や伝説などの意味がある。
1980年代末、日本はバブル景気に突入しスーパーカー第二黄金期が到来した。その時代スポーツカーとレーシングカーが近く、レーシング・フェラーリの多くが、ピニンファリーナの手になるバルケッタ・ボディだったことへの回帰を表現したという。ミトスの美しいデザインは、日本をはじめ世界中のデザイナーに衝撃を与えた。デザインがメインな為、パワーユニットはベースとなったテスタロッサからパワーアップされることはなかった。4942ccの排気量、390ps/50.0kgmというパワースペック、ミッションや駆動方式に変わりはなかった。しかし、デザインでは2100mmまで拡張されたリアセクション。リアは70mmほど広くなり1728mmになった。
参考文献
SUPERCAR Chronicle 1966-2020/木村玄一/株式会社モーターマガジン社/2020/9/24
脚注
関連項目
- フェラーリ・F50
- フェラーリ・F90




