RABゴールデンナイター(アールエイビーゴールデンナイター)は、青森放送ラジオ(RABラジオ)で4月 - 9月の毎週水 - 金曜夜に放送される、プロ野球ナイター中継である。なお、本項では、同局における野球中継に関する内容についても、併せて記述する。
沿革
- 1961年(昭和36年)5月20日 - この日と翌日の2日間、沖縄県那覇市の奥武山野球場で開催された「西鉄ライオンズvs東映フライヤーズ」戦をラジオ沖縄発ニッポン放送・FOLネットを通じて放送。
- 1962年(昭和37年)5月1日(火曜) - 「火曜ナイター」としてネット開始。
- 1963年(昭和38年)
- 4月11日(木曜) - 「木曜ナイター」中継開始。
- 4月13日(土曜) - 「土曜ナイター」中継開始。
- 1964年(昭和39年)
- 4月5日(日曜) - 「日曜ナイター」中継開始。
- 4月8日(水曜) - 「水曜ナイター」中継開始。
- 1969年(昭和44年)4月14日(月曜) - 「月曜ナイター」中継開始。
- 1970年(昭和45年)4月17日(金曜) - 「金曜ナイター」の中継を開始し、全曜日でのナイター中継を行うようになった。
- 2009年(平成21年)秋 - 土日のナイター中継を終了。
- 2017年(平成29年)秋 - TBSラジオのプロ野球中継撤退により、火曜日のナイター中継を終了。
概要
放送時間は18:25 - 21:00で、最大22:00まで延長放送を行う。2015年度まではニッポン放送制作の「サウンドトラベル」→「スポーツ伝説」を放送するため21:50まで、2011年度はその前に「震災情報 官邸発」を放送するため6月30日までは最大21:45までの放送となっていた。
以前は開始時間が全曜日18:15(その後土・日曜は、2003年まで18:10、2009年まで18:05)で、最大延長は22:00までが基本であった(土曜日のみ、2007年から2009年まで21:30だった)。1996年度のシーズンはセ・リーグが盛り上がったため9月に延長は無制限となったことがある。また2000年度のシーズンには延長時間を23:00まで伸ばしたことがある。
2017年度まで火曜日はJRNナイター(キー局:TBSラジオ)を放送。2009年度までは土・日曜もJRNナイターを放送していたが、2010年はTBSラジオが近年の聴取率低下や週末のデーゲーム増加の影響により土日のナイター中継を原則行わないことを発表したため、消滅となった。水・木・金曜日はNRNナイター(キー局:ニッポン放送)を放送する。以前は月曜日に試合がある場合、RFラジオ日本制作の中継を放送していたことがある。これは同局の番組で青田昇がパーソナリティを務めていた「ジャジャ馬直球勝負」を同時ネットしていた関係によるものだったが、後にニッポン放送制作「桜庭亮平の歌謡大全集」(裏送り番組)をネットすることになったため、野球中継がある場合はニッポン放送制作のNRNナイターで放送された。
日本シリーズ中継は2008年度まで全試合中継していた。ネットワークは曜日別にJRN制作、NRN制作(NRN担当となる第4戦・第5戦では関東開催の場合、ニッポン放送および文化放送から1試合ずつネット)それぞれの中継を放送していた。また、RFラジオ日本を含めたフリーネットで中継していた時期もある。2009年度以降は中継せず、該当日も通常番組(キー局制作裏送り分含む)を放送している。
放送の最初と最後に流れるテーマ音楽は、2002年までカール・タイケ作曲の行進曲「旧友」であったが、2003年からはユーロビート系のハイテンポな音楽に変わり、2008年からはまた新たな曲になった。
かつてはCM明けのジングルが存在した(「旧友」の時代は大竹辰也アナのタイトルコール担当でBGMなし、その後は原口大平アナのタイトルコール担当でBGMがあった)。ただしイニングによって流れる時と流れない時があった。流れない時は中継音声(CM中もキー局側で流している。ナイターが無い日の代替番組ではフィラー音楽が流れる)となるが、まれに実況アナウンサーがCM中の間もなぜかコメントをしている時があるため、CM明けにコメントの最後の部分が流れる場合がある(投手交代時に流すCMの時に多い。また、CM入りの時もRABはキー局よりも設備の関係上CMを入れるタイミングが遅いため、喋り出しの部分が流れることもある)。2008年頃からジングルは廃止された。
なお、延長時間いっぱいまで放送してもまだ試合が続く場合、以前はRABアナウンサーが中継終了直前にお断りを入れていたが、現在は行っておらず、時刻が21:56(2016年度現在)になると中継音声のフェードアウト無しにいきなりCMに入る状態になっている。なお、中継開始と攻守交替時のCM入りとCM明けの中継音声はフェードイン・フェードアウトとなっている。
TBSが2017年限りでプロ野球中継関連の業務から撤退したため、2018年から火曜日の中継を廃止。廃止後2023年までは、『アフター6ジャンクション』の同時ネットを実施していた。2024年からは『荻上チキ・Session』を同時ネット。
試合の中継について
- セ・リーグの開幕試合は東日本大震災の影響で開幕が延期された2011年及び新型コロナウイルスの影響で開幕が延期された2020年以外は3月下旬だが、編成の都合上、試合の中継は曜日配列にもよるが大方3月31日まで放送されない。また、同様に10月以降の試合も原則放送されない。
制作担当局(2017年)
- 偶然だが、テレビがクロスネット時代には、延長オプションを行使した曜日がNRNナイター、行使しない曜日(月曜除く)がJRNナイターという編成である。
- 火曜日については、弘前市のはるか夢球場で、楽天主催試合が開催される場合のみ、TBCパワフルベースボールのネット受けで放送される。また、2025年3月18日は、東京ドームで開催されたメジャーリーグ開幕戦『カブス対ドジャース』(ニッポン放送制作)を19時からネットした。
備考
- 過去(1980年代頃)には、『RABパーフェクトナイター』のタイトルで放送していた。
- 2014年までは、中継当日の午後に放送されていた『あおもりTODAY』のエンディングで、当番組の予告を流していた。
- はるか夢球場(弘前市運動公園野球場)で2017年6月28日(水曜日)の18:02から催された青森県内29年振りのNPB一軍公式戦(東北楽天ゴールデンイーグルス対オリックス・バファローズのナイトゲーム)については、楽天の地元局・TBCラジオ制作の中継(実況:菅生翔平、解説:後藤光尊、ベンチリポーター:佐藤修)を、18:28(2回裏途中)からの飛び乗り・相互ネット形式で試合終了後の21:25まで放送した。なお、この中継では、RABはリポーター派遣などの協力はしなかった。
- 2018年は、7月3日(火曜日)に開催の楽天対ソフトバンク(はるか夢球場)を『アフター6ジャンクション』を休止した上で18:28より中継。当初はNRNラインでの中継(TBC制作裏送り、KBCと2局ネット)が発表されていたが、実際の放送ではJRNライン(TBC制作自社放送分、RKB・KRY・NBC・OBS・RKK・MBCにもネット)での中継に変更された。
- 2022年は、7月5日(火曜日)に開催の楽天対ソフトバンク(はるか夢球場)を『アフター6ジャンクション』を休止して、18:28から放送(TBC制作で、RKBにもネット)。
- 2024年は、7月2日(火曜日)に開催の楽天対オリックス(はるか夢球場)を『荻上チキ・Session』を休止して、18:25から放送した。
脚注
関連項目
- RABミュージックCube
- DRAMATIC BASEBALL(RABテレビで放送されている日本テレビをはじめとする球団本拠地が所在する系列局制作の野球中継)




