マッツ・メラー・デーリ(ノルウェー語: Mats Møller Dæhli, 1995年3月2日 - )は、ノルウェーのプロサッカー選手。ノルウェー代表。ブンデスリーガ・1.FCニュルンベルク所属。ポジションはミッドフィールダー。
経歴
幼少期
ダグブラデットのカメラマンの母とヴェルデンス・ガングのスポーツ記者の父のもと、オスロに生まれた。オスロ育ちであるが、父親が海外特派員として働いていたため、2年間ロンドンで過ごしており、7歳のときにチェルシーの練習に参加した。オスロに戻った後、幼少期の大半をリンの下部組織で過ごしたが、2010年にクラブの破産に伴いスターベクに移り、コーチからは「素晴らしいテクニック」を持つ「並外れた才能」と評された。ノルウェー2部リーグのリザーヴチームでプレイした後、リンに復帰した。
12歳のとき、マンチェスター・ユナイテッドのスカウトの目に留まり、推薦を受けて下部組織への加入が決まった。契約前に数回練習に参加した後、2011年2月にユナイテッドの下部組織に加入した。
クラブ
マンチェスター・ユナイテッド
17歳の誕生日にマンチェスター・ユナイテッドとプロ契約を交わし、同月末のウェスト・ブロムウィッチ戦で初めてベンチメンバーに入った。U-18チームでの巧みなプレイが評価され、2012年7月にはリザーヴチームに昇格。アイルランドで行われたロングフォード・タウン戦では同胞のジョシュア・キングのアシストを受け、試合を決定づけるゴールを挙げた。マンチェスター・ユナイテッドでの最初のシーズンを終え、同クラブの最優秀若手選手賞を受賞した。
モルデ
2013年7月、ノルウェーに戻り、かつてマンチェスター・ユナイテッドで活躍したオーレ・グンナー・スールシャールが監督を務めるモルデと2年半の解約を交わした。8月3日、エリテセリエンのブラン戦に後半からダニエル・チマに代わって出場し、プロデビュー。スールシャールはノルウェー・カップ準決勝のリールストロム戦での活躍を称賛し、もしデーリがイングランドに残っていれば、マンチェスター・ユナイテッドのトップチームでプレイしていたかもしれないと主張している。またスールシャールは、デーリをアドナン・ヤヌザイと比較し、ふたりはU-18チームでともにプレイし、最優秀若手選手賞を受賞したのはデーリだと述べた。エリテセリエンでの最初の8試合でパス成功率は91.88%を記録し、2013シーズン後半のチームの好調に貢献。10月には「スタトイル・タレント・オブ・ジ・イヤー」を受賞した。
カーディフ・シティ
2014年1月11日、元監督のスールシャールとともにカーディフ・シティに移籍し(移籍金は非公表)、プレミアリーグに復帰することとなった。同じくノルウェー人のマグヌス・ウォルフ・エイクレムに続いて、カーディフのこの冬の移籍市場で2人目の契約である。スールシャールは、監督としてのキャリアにおいて2度目となるデーリとの関係について「マンチェスター・ユナイテッドからマッツを獲得し、対戦相手となったことで少し時間がかかったが、彼がカーディフに来ることを選んでくれたことをうれしく思う。彼がカーディフで活躍したいという気持ちの表れであり、彼は傑出した才能を持っているんだ。彼は3月に19歳になり、11月にノルウェー代表としてもデビューし、2試合に出場した。彼は私たちに活力と熱意をもたらしてくれるだろう」と述べた。
2014年1月25日、ユニバーシティ・オブ・ボルトン・スタジアムで行われたFAカップ4回戦のボルトン・ワンダラーズ戦で、後半にジョー・メイソンと交代で出場し、カーディフでの公式戦初出場。
3月29日のウェスト・ブロムウィッチ戦ではハーフタイムに途中出場し、試合終了間際に同点ゴールを挙げ、貴重な勝ち点1を手にした。
ドイツ
2014年12月22日、冬の移籍市場でブンデスリーガのフライブルクへ移籍することに合意。ボルシア・MG戦でブンデスリーガデビューを果たしたが、試合は0-1で敗れた。
2017年1月18日、ザンクトパウリに期限つき移籍し、新天地での活躍もあり、2017-18シーズン終了後に完全移籍となった。
ヘンク
2020年1月4日、ザンクトパウリは3年半クラブに在籍したデーリがベルギーのヘンクに期限つき移籍すると発表した。
ドイツ復帰
2021年1月25日、ブンデスリーガ2部のニュルンベルクにシーズン終了までの期限つきで移籍。この契約には買い取りオプションが含まれている。5月21日、ニュルンベルクに完全移籍となった。
代表
2010年、U-15ノルウェー代表に選出され、U-15スウェーデン代表戦でデビュー。10月に開催されたスペイン、フランス、オランダとのトーナメントでは、大会最優秀選手に選出された。ユースチームでの活躍を受け、元ノルウェー代表選手のハルヴァル・トーレセンやニルス・ヨハン・セムからはノルウェーで最も才能のある選手と称され、スールシャールからはヨーロッパで最も才能のある選手と呼ばれ、TV2の評論家からはシャビ・エルナンデスと比較された。
2012年8月、マンチェスター・ユナイテッドのU-18チームとリザーヴチームの両方でプレイしていたが、試合数を減らすためにリザーヴチームのみに専念し、ノルウェーの世代別代表も休養することを決断した。翌月、U-21ノルウェー代表のペール・ヨア・ハンセン監督とイングランド戦後に会談し、ハンセンはすぐにU-21チームに加わってほしいとデーリに告げた。UEFA U-21欧州選手権2013の出場権を得た後、ハンセンの後任であるトール・オーレ・スクレルドは本大会のメンバーにデーリを招集するかもしれないと述べた。
世代別代表から離れた後、2013年2月、ラ・マンガで3試合を行うU-19ノルウェー代表に選出された。2戦目までの累積警告により3戦目は出場停止となったが、同じくラ・マンガで戦っていた=U-21ノルウェー代表にも昇格した。2013年2月7日、インターナショナル・チャレンジ・トロフィー準決勝のU-21ロシア代表戦で、60分にクリストファー・ラーセンに代わって途中出場し、U-21代表デビュー。当時17歳であった。スクレルドはスペイン、オランダとの親善試合のメンバーにデーリを招集せず、U-19代表はUEFA U-19欧州選手権2013の予選を戦っているため、先発出場が確実という状況でなければ(親善試合が行われる)イスラエルには帯同させないと述べた。デーリはU-19代表の一員として欧州選手権予選で3試合を戦い、ノルウェーはオランダに次いでグループ2位となった。
18歳になり、2013年11月に行われたスコットランドおよびデンマークとの親善試合で、初めてA代表に召集された。
個人成績
クラブ
代表
ゴール
タイトル
クラブ
- モルデFK
- ノルウェー・カップ(2013)
個人
- マンチェスター・ユナイテッド最優秀若手選手賞(2011-12)
脚注
外部リンク
- マッツ・メラー・デーリ - National-Football-Teams.com (英語)
- マッツ・メラー・デーリ - Soccerway.com (英語)
- マッツ・メラー・デーリ - Soccerbase.comによる選手データ (英語)
- マッツ・メラー・デーリ - FootballDatabase.eu (英語)
- マッツ・メラー・デーリ - WorldFootball.net (英語)
- マッツ・メラー・デーリ - Transfermarkt.comによる選手データ (英語)
- マッツ・メラー・デーリ - FIFA主催大会成績 (英語)
- マッツ・メラー・デーリ - UEFA (英語)
- マッツ・メラー・デーリ - playmakerstats.com (英語)
- マッツ・メラー・デーリ - ノルウェーサッカー協会 (ノルウェー語)
- マッツ・メラー・デーリ (@matsdaehli) - X(旧Twitter)
- マッツ・メラー・デーリ (matsdaehli) - Facebook
- マッツ・メラー・デーリ (@matsdaehli95) - Instagram



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