土御門 泰広(つちみかど やすひろ)は、江戸時代前期の公家。
経歴
慶長16年(1611年)陰陽頭土御門久脩の嫡男・泰重の長子として生まれる。寛永4年(1627年)元服任官、寛永13年(1636年)叙爵。安倍氏の流れを引く土御門家は代々陰陽頭に補せられていたが、父の代より陰陽頭は幸徳井家に取って代わられていた。そのため泰広も陰陽頭には就任しておらず、官職は中務大輔、右衛門佐に留まった。慶安2年(1649年)正四位下となるが、慶安5年(1652年)父に先立って42歳で卒去した。
系譜
- 父:土御門泰重
- 母:織田信重の娘
官歴
- 寛永4年(1627年)12月21日:正六位上右近衛将監兼蔵人
- 寛永13年(1636年)12月28日:従五位下
- 寛永14年(1637年)1月22日:中務少輔、4月5日:従五位上
- 寛永15年(1638年)1月5日:正五位下
- 寛永19年(1642年)1月5日:従四位下、1月11日:中務大輔
- 寛永20年(1643年)10月15日:右衛門佐
- 正保3年(1646年)1月5日:従四位上
- 慶安2年(1649年)1月7日:正四位下
- 慶安5年(1652年)7月14日:卒去
脚注
注釈
出典
参考文献
- 遠藤克己「江戸期における陰陽道と暦道―土御門家と幸徳井家」『史叢』 35巻、日本大学史学会、1985年。
- 上田正昭; 西澤潤一; 平山郁夫 ほか 編『日本人名大辞典』講談社、2001年。ISBN 978-4-06-210800-3。



