1918年の政治(1918ねんのせいじ)では、1918年(大正7年)の政治分野に関する出来事について記述する。

できごと

1月

  • 1月1日 - イギリス、珍田捨巳駐英大使にウラジオストク共同出兵を提案。
  • 1月8日 - ウッドロー・ウィルソン米大統領が十四か条の平和原則を連邦議会で発表。
  • 1月27日 - フィンランド内戦勃発(5月15日まで)。

2月

  • 2月6日 - イギリスで選挙法改正(30歳以上の女性に参政権を付与)。
  • 2月16日 - リトアニア、独立を宣言。
  • 2月24日 - エストニア、独立を宣言。

3月

  • 3月3日 - ソビエト政権とドイツとの間でブレスト=リトフスク条約。
  • 3月5日
    • イギリス・フランスなどが対ソ干渉戦争を開始。
    • ソビエトがペトログラードからモスクワに移動。
  • 3月12日 - ソビエトがモスクワを首都とする。
  • 3月19日 - 米連邦議会が標準時・夏時間の導入を決定。
  • 3月25日 - ベラルーシ人民共和国、独立を宣言。

4月

  • 4月1日 - イギリスで陸軍航空隊と海軍航空隊を再編し、英国空軍創設。
  • 4月5日 - 日英両軍が居留民保護を理由としてウラジオストクに上陸。
  • 4月29日 - ウクライナでヘーチマンの政変起こる。

5月

  • 5月15日 - 米国郵政省(後の米国郵便公社)が世界初のエアメールを開始。
  • 5月28日 - アルメニア共和国とアゼルバイジャン民主共和国が独立を宣言。

6月

  • 6月21日
    • 英国政府、珍田捨巳駐英大使にシベリア出兵を要請。
    • ソビエト政権が戦時共産主義を採用。

7月

  • 7月4日 - オスマン帝国でメフメト6世が皇帝に即位。
  • 7月8日 - 米国、シベリアへの日米共同出兵を日本政府に提案。
  • 7月17日
    • ロシア・エカテリンブルクのイパチェフ館でロシア皇帝ニコライ2世とその家族5人、従者4人がソビエト政権により銃殺される。
    • 日本政府、米国政府に対して日米共同出兵同意を回答。
  • 7月22日 - 富山県で米騒動がおこる。
  • 7月31日 - 米価が大暴騰し、米市場が大混乱。

8月

  • 8月2日
    • 日本がシベリア出兵を宣言。
    • アメリカがシベリアに出兵する。

9月

  • 9月20日
    • 山県有朋、松方正義と会談。
    • 山県、西園寺公望に首相就任を勧める。
  • 9月21日
    • 寺内内閣総辞職。
    • 西園寺公望に大命降下。
  • 9月22日 - 西園寺、大命を拝辞。後継首相に原敬立憲政友会総裁を推薦。
  • 9月29日
    • 原敬に大命降下。原内閣成立。
    • ヒンデンブルク独参謀総長とルーデンドルフ参謀次長が、連名で休戦の受諾と、議会に立脚する新政府の成立を求めた書簡を提出。
  • 9月30日
    • ドイツ帝国宰相ゲオルク・フォン・ヘルトリング伯爵が辞任。マクシミリアン・フォン・バーデン内閣が成立。
    • ブルガリアが降伏。

10月

  • 10月3日 - ブルガリア国王フェルディナントが退位。ボリス3世が即位。
  • 10月26日 - エーリヒ・ルーデンドルフ独参謀次長辞任。後任にヴィルヘルム・グレーナーが就任。
  • 10月27日 - ルーデンドルフ将軍、スウェーデンに亡命。
  • 10月28日
    • チェコスロバキアがオーストリア=ハンガリー帝国からの独立を宣言。
    • エジプトで民族主義者サアド・ザグルールによってワフド党が組織される。
  • 10月29日 - ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世、ベルリンから大本営のあるスパへ行幸。宰相マックス・フォン・バーデンの退位要請を拒絶。

11月

  • 11月3日
    • オーストリアが休戦協定に調印(ヴィラ・ジュスティ休戦協定)。
    • ドイツのキール軍港で水兵が反乱を起こす(ドイツ革命)。
    • ポーランド、独立を宣言。
  • 11月7日 - バイエルン王国の首都ミュンヘンで大集会。
  • 11月8日
    • バイエルン労働者・兵士レーテ(評議会)の会合で王制廃止とバイエルンの共和国化を決定(ミュンヘン革命)。
    • 国王ルートヴィヒ3世退位。
    • バイエルン暫定首相に独立社会民主党のクルト・アイスナーが就任。
  • 11月9日
    • マックス・フォン・バーデン宰相、皇帝ヴィルヘルム2世の退位を発表。
    • マックス・フォン・バーデンが帝国宰相を辞任し、後任にフリードリヒ・エーベルトを指名。
    • 帝国議会でフィリップ・シャイデマンが、帝政の終焉と共和国発足を宣言。
  • 11月10日
    • ヴィルヘルム2世がオランダに亡命。
    • ドイツ社会民主党(SPD)とドイツ独立社会民主党(USPD)による臨時政府(人民代表委員会)成立(共同委員長フリードリヒ・エーベルト、フーゴー・ハーゼ)。
    • エーベルトとグレーナー参謀次長との間でエーベルト-グレーナー密約。
  • 11月11日
    • ドイツがコンピエーニュの森で休戦協定に調印し、第一次世界大戦が終結。
    • カール1世が退位声明、ハプスブルク帝国崩壊。
  • 11月12日 - オーストリアが共和制に移行。
  • 11月13日 - バイエルン国王ルートヴィヒ3世がクルト・アイスナー起草の退位宣言書に署名。
  • 11月14日 - チェコスロバキアが正式に独立。トマーシュ・マサリクを暫定大統領に選出。
  • 11月16日 - ハンガリーが独立宣言・共和制に移行(ハンガリー第一共和国)。
  • 11月18日 - ドイツ占領下のラトビアが独立宣言。
  • 11月19日 - ドイツ占領下のエストニア、エストニア自治政府に主権を移動。

12月

  • 12月1日
    • セルビア・クロアチア・スロベニア王国(後のユーゴスラビア王国)成立。
    • デンマークの同君連合としてアイスランド王国が独立。
  • 12月6日 - 大学令公布。
  • 12月7日 - ドイツ、リトアニア政府に正式に主権を移譲。
  • 12月16日から21日 - ドイツでレーテ全国大会開催。
  • 12月23日 - ベルリン王宮で人民海兵団が略奪。ポツダムから派遣されたドイツ軍が鎮圧(人民海兵団事件)。
  • 12月25日 - 第41議会召集。
  • 12月30日 - スパルタクス団党大会。独立社会民主党からの正式分離を決定。

脚注

参考文献

  • 林健太郎 『両大戦間の世界』 講談社〈講談社学術文庫〉、1976年
  • 林健太郎『ワイマル共和国 :ヒトラーを出現させたもの』中公新書、1968年。ISBN 978-4121000279。 
  • 阿部良男『ヒトラー全記録 20645日の軌跡』柏書房、2001年。ISBN 978-4760120581。 
  • 加瀬俊一『ワイマールの落日―ヒトラーが登場するまで1918-1934』文藝春秋、1976年。ASIN B000J9FA1G。 
  • クラウス・コルドン『ベルリン1919』理論社 2006年
  • 牧野雅彦『ヴェルサイユ条約 マックス・ウェーバーとドイツの講和』中央公論新社、2009年。ISBN 978-4121019806。 
  • 山田義顕「ドイツ革命期の海軍兵士最高評議会」『大阪府立大学紀要, 人文・社会科学』第40巻、大阪府立大学、1992年、1-16頁、NAID 40000306842。 
  • 『元老 西園寺公望 古希からの挑戦』文藝春秋〈文春新書〉、2007年。ISBN 4166606093。 
  • 伊藤勲「西園寺公望の政治理念」『上智法学論集』29(2・3)、上智大學法學會、1986年、101-164頁、NAID 40001811489。 
  • E.H.カー 『ボリシェビキ革命1』1967年 みすず書房
  • 松尾勝造 『シベリア出征日記』風媒社 1978年
  • 細谷千博 『シベリア出兵の史的研究』2005年 岩波現代文庫
  • 菊地昌典 『ロシア革命と日本人』1973年 筑摩書房

関連項目

  • 第一次世界大戦の年表

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