ドーフィン郡(英: Dauphin County、)は、アメリカ合衆国ペンシルベニア州の中央部に位置する郡である。人口は28万6401人(2020年)。郡庁所在地は1812年から州都になっているハリスバーグであり、同郡で人口最大の都市である。
ドーフィン郡はハリスバーグ・カーライル都市圏を構成する3郡の1つである。1785年3月4日にランカスター郡から分離して設立された。郡名はフランス王ルイ16世の長男フランス王太子ルイ=ジョセフに因んで名付けられた。ドーフィン(フランス語ではドーファン、王太子)という肩書きはフランス王位の法定推定相続人だったことを示している。郡内には1979年に炉心のメルトダウンが起こったスリーマイル島原子力発電所がある。
地理
アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、郡域全面積は558平方マイル (1,450 km2)であり、このうち陸地525平方マイル (1,360 km2)、水域は32平方マイル (83 km2)で水域率は5.78%である。西側郡境がサスケハナ川になっている。
主要高規格道路
隣接する郡
人口動態
以下は2000年の国勢調査による人口統計データである。
政治
2010年11月時点でドーフィン郡には192,743 人の登録有権者がいた。
- 民主党: 86,870 (45.07%)
- 共和党: 81,853 (42.47%)
- その他の政党: 24,020 (12.46%)
ドーフィン郡は、サスケハナ川バレーにある他郡と同様、共和党の支持が強い郡の1つであった。郡政委員会多数と郡役人の全員は現在も共和党員である。しかし、近年は民主党への移行が進み、2008年夏には登録有権者数が逆転した。2006年のアメリカ合衆国上院議員選挙では民主党のボブ・ケイシー・ジュニアが共和党現職のリック・サントラムを破った。ドーフィン郡選挙管理委員会に拠れば、2008年アメリカ合衆国大統領選挙で、民主党のバラク・オバマが共和党のジョン・マケインに対して支持立差9.0%以上をつけ、1964年以来となる民主党候補による郡の制覇となった。他の州役人3人の当選者もドーフィン郡を制した。
ドーフィン郡はアメリカ合衆国下院議員ペンシルベニア州第17選挙区に属し、2013年時点では民主党議員を選出している。ペンシルベニア州議会上院では第15、第27および第48選挙区に属しており、下院では第98、第103、第104、第105および第106選挙区に属している。2013年時点で上院は共和党が3人、下院は共和党4人、民主党1人を選出している。
都市と町
ペンシルベニア州法の下では4種類の自治体がある。市、ボロ、タウンシップ、町である。
都市
ボロ
タウンシップ
国勢調査指定地域
国勢調査指定地域はアメリカ合衆国国勢調査局が人口統計データを取るために設定した地域である。州法の下では実際の司法権が及ぶ範囲ではない。村などその他の未編入領域も下記に挙げる。
未編入の町
教育
高等教育機関
公共教育学区
公立チャータースクール
郡内にはチャータースクールが設立されている。
- インフィニティ・チャータースクール
- ペンシルベニア州遠隔電子学習チャータースクール
- シルバンハイツ科学チャータースクール
- 首都圏芸術学校
中間ユニット
首都圏中間ユニット(第15)は州が認定した教育機関である。この機関は各教育学区、チャータースクール、私立学校、家庭教育を受けた生徒に対して、様々なサービスを行っている。例えばペンシルベニア州学術標準でマッピングされ、調整された幼稚園生から12年生まで完璧に開発されたカリキュラム、共有サービス、合同購買計画、さらには幅広い特別教育、特殊需要に合わせた講習などである。
図書館
ドーフィン郡図書館システムはハリスバーグの本館と郡内7つの支所を通じて郡民に図書館サービスを提供している民間の非営利団体である。17人の理事会が管理し、このうち5人はドーフィン郡政委員会の指名、12人は3年間任期で選出されている。このシステムはペンシルベニア州図書館システムの会員である。
私立学校
2008年時点で、ペンシルベニア州教育省に登録される私立学校は次の通りである。
公園とレクリエーション
郡内には2つの州立公園がある。
- ボイド・ビッグツリー保存地域
- ジョセフ・E・アイバーソン保存地域
脚注
外部リンク
- County of Dauphin - 公式サイト
- The Historical Society of Dauphin County
- Dauphin County Library System




