井陘県(せいけい-けん)は中華人民共和国河北省石家荘市に位置する県。
地理
石家荘市の中心部から西へ離れた太行山脈の谷間にあり微水河が流れている。県内には大規模な井陘炭鉱が立地しその周辺地区は井陘鉱区という単独行政区分が設置されている。
歴史
秦代に井陘県が設置され、県治は現在の県北西部に置かれた。秦末の楚漢戦争ではこの谷間で井陘の戦いが行われ、韓信率いる漢軍が背水の陣を敷き、はるかに大きい趙軍を破り去った。
南北朝時代になると北斉により石邑県(現在の鹿泉区)に統合されたが、間もなく石邑県が井陘県と改称された。586年(開皇6年)、隋朝により井陘県は石邑県と改称、まもなく井陘県が分割設置された。596年(開皇16年)に井州が設置されると井陘県は州治とされた。643年(貞観17年)、唐朝により井州は廃止された。
1075年(熙寧8年)に北宋により県治が現在の井陘鎮に移転された。1958年に石家荘市に統合されたが、1960年に再び分割設置され現在に至る。
行政区画
この節の参考文献
脚注




